2007年6月17日日曜日

聴覚障害者として初めて薬剤師

三重 あきらめず挑戦を! 聴覚障害者初の薬剤師、早瀬さん講演

 聴覚障害者として初めて薬剤師になった昭和大学病院薬剤部の早瀬久美さん(32)=横浜市=が十六日、津市藤方の県立聾(ろう)学校で「伝えたい。だからあきらめない」と題して講演した。
 医師法や薬剤師法などで、一定の障害がある人は国家資格が取れないと定めた「欠格条項」の撤廃運動にかかわり、二〇〇一年七月に薬剤師免許を取得した早瀬さん。児童生徒や保護者ら約二百人を前に、薬剤師になるまでの経験や現在の仕事について語った。

 早瀬さんは高校まで一般校に通い、薬剤師だった母親などの影響で同じ道を志した。「夢をもっても、一人の力では無理。まず自分の努力があって、親や仲間に助けてもらっている。だから、周りの人に『ありがとう』という感謝の気持ちを持ってほしい」と呼び掛けた。
 製薬会社にいたこともあるが、病院での勤務を通して「生死に近く、仕事の内容を重く感じるようになった」。「看護師になりたい」という生徒に向けて「(聴覚障害者で)なった人はまだいない。今は法律の壁はないので頑張って」と激励した。
(中日新聞 より)



国家の専門資格や職業は健常者や障害者にかかわらず難しいが、
あきらめずに努力することで障害を克服し、資格取得できることもある。
しかし資格取得の試験では障害の種類によっては不利な場合も多かったり、
実際資格を取っても働く場所がないことも少なくない。
自立した生活を障害あるなしに機会は均等に与えられるべきだろう。
しかし現状では景気が回復傾向にあってもまだまだ就職できない人も多い。
そういった人たちが働くためにもますます雇用の機会や資格取得などの支援も必要だろう。

厚生労働省指定の教育講座を利用して資格取得もよいだろう。
スキルアップを目指す人の中には、仕事が終わった後、
各種専門学校やスクールで自己啓発に励んでいる人もいる。
厚生労働省では雇用の安定および再就職の促進のため、教育訓練給付制度を行っている。
大臣の指定する教育訓練なら、国が受講費用の一部を負担してくれる制度である。

認定の有効期間はあるが、「経理・財務」「営業・マーケティング」
「人事・労務・能力開発」「生産管理」「物流管理」「法務・総務」
「情報・事務管理」「広報・広告」「経営企画」「国際業務」などの
教育訓練コースは幅広く業務をカバーしているだろう。
スキルアップを図る場合に、利用すれば割安な値段で資格の取得が可能になるだろう。