2007年6月7日木曜日

介護福祉士

障害者だからできる 身長142センチの介護士

 思いっきりつま先立ちをして、やっと手が届く。いつも、精いっぱいに働いている。
 神戸市北区の重症心身障害児施設「にこにこハウス療育センター」の介護福祉士、日高健一さん(27)は、10万人中3~4人がかかるという軟骨無形成症に生まれついた。
 腕や足の骨が成長しにくい病気。わざと骨折させて両側に引っ張る、痛くてつらい治療に耐えた。1日1ミリのペースで、大腿(だいたい)骨と下腿(かたい)骨をそれぞれ10センチ、あわせて20センチも骨を伸ばし、現在の身長は142センチ。
 小学4年から中学2年までの長い入院生活で、医師や看護師の優しさに触れ、感謝の気持ちがわいた。
 高校卒業後、専門学校で資格を取った。仕事に就いて6年目。施設にはいろんな人がいる。脳に障害を持つ青年、脳性マヒの姉弟。毎日見舞いに来る老いた父母……。「大変なのは自分だけじゃない」と思う。
 ありがとう、という言葉が返ってくるわけではない。でも、おむつを換える時、ちょっと足をあげてくれる。それが偶然の動作だったとしても、「ああ、手伝ってくれとるなあ」と、どこかで気持ちが通じたように思える。
 福祉レクリエーションワーカーの資格を目指して、新たに勉強を始めた。歌やダンスを通じて、高齢者や障害のある人に、笑顔で楽しんでもらいたい。
 「障害を持って生まれた自分だからこそ、できることがあるはずだ」
(読売新聞 より)


人に役立つ仕事につくことは大変であるが仕事にもやりがいをもてるだろう。
介護の仕事は大変で体力が必要であるが、
介護や福祉についてはまだまだ人材不足の面もあるので、
これからの就職や資格習得は仕事に活かせるだろう。

今も最も注目されているのが、2000年度から始まった介護保険制度と共に作られた、
介護支援専門職(ケアマネージャー)である。
要介護認定を受けた高齢者とその家族に相談に乗り、
各個人の状態に合わせて必要な情報を提供するとともに、
ケアプランの立案をおこなうのがケアマネージャーである。

これらの仕事は介護支援専門職(ケアマネージャー)の資格が無いとできない。
介護支援専門職(ケアマネージャー)の資格所得のためには、
まず都道府県指定の機関が実施する実務研修受講試験をパスする必要がある。
その後32時間以上の実務研修を終えれば晴れて資格取得となる。

その他、高齢者の住宅改修の提案を行う
福祉住環境コーディネーターの人気が上がっている。
介護保険がバリアフリー建築の助成拡充、住宅改修、福祉用具のレンタルを
カバーするようになり、高齢者の住宅改修の需要が増えているからである。

様々な分野に広がる介護・福祉の仕事では、
まずは自分がやろうとしている仕事がどのような人を相手にするための施設で、
何の職種にあたるのかを、しっかり把握することから始めたらよいだろう。
めざす仕事が決まったら、次は実際にその職場や施設について勉強する。
似たような種類の施設でも、規模や経営方針などで仕事の中身も左右されるだろう。

福祉人材センターや学校にある求人票、求人情報誌などを手がかりに探す必要がある。
年齢、必要資格、待遇、採用条件、
そして施設の運営方針と特色などをチェックしながらベストなところを選び、
通勤時間なども結構重要な要素になるだろう。