2007年5月24日木曜日

趣味性の高い「検定」が大はやり

シニア、検定に夢中 ご当地、趣味、定年力… 資格とは無縁だが、達成感励み

 キャリアアップにつながる資格とは無縁な、趣味性の高い「検定」が大はやりだ。京都、松山といった観光都市などの“ご当地検定”のほか、「阪神タイガース」「ロック」「定年力」などテーマ別もあり、まさに百花繚乱(りょうらん)。単なる知識ばかりでなく、うんちくも必要で、達成感を励みに挑戦するシニアも多い。

 ご当地検定は百以上あるとみられ、観光客の誘致で地域活性化を狙う各地の商工会議所や特定非営利活動法人(NPO法人)、業界団体などが主催者に名を連ねているケースが多い。だいたい三択、4択問題で、受験料は数千円程度だ。
 人気に火を付けたのは2004年から年1回行われている「京都・観光文化検定」。一級から三級まであり、過去3回で4万人以上が受験した。「合格」は1万2000人弱というから、なかなかの難関だ。試験会場は京都だけだが、半数は府外からチャレンジにやって来る。京都商工会議所によると、受験者の3分の1が50歳以上で、合格率も若年層より高いという。「やはり長年の経験がものをいうのでしょうか」と検定事務局の担当者は言う。

06年に始まった「松山観光文化コンシェルジェ検定」は、松山商工会議所発行のガイドブック(1050円)を購入し、巻末の百問に答えて郵送する方式。9割以上正解なら合格だが、ガイドブックを参考に答えられるため合格率は99%に上る。狙いは松山のPRだ。こちらも受験者の4割以上が50代以上という。
 テーマ別検定の1つ、6月に大阪府吹田市で実施される「阪神タイガース検定」は相当マニアックだ。熱烈ファンのコンサルタント会社経営者が発案した検定らしく、球団公認の参考書には過去の戦績、歴代監督や選手に関する情報、ユニホームの微妙な変化などの細かいデータが満載だ。

 その一方、定年後の年金や相続問題など高齢社会をしっかり生き抜くための知識を身に付けておく「定年力検定」などは“実用性”が売り物になっている。既に2回の検定試験が行われ、約300人が受験した。
 検定で必要とされる知識を学ぶこと自体が楽しい人、それを基にボランティアなどで活躍したい人、得た知識や情報を今後の生活に役立てたい人、と目的はさまざまだ。検定事情に詳しい神戸夙川学院大の戸祭達郎教授(観光学)は「日本人がもともと勉強好きで、各地のお祭り(イベント)好きだということの表れではないか。今後も検定は増えていくだろうが、合格後に何らかの形で有効利用できるかどうかもポイントになるのでは」と話している。
(西日本新聞 より)


仕事に関係ない資格でも、実生活を豊かにしたり、
勉強することで脳の活性化が図れる。
またサークルのように趣味の合う人々の出会いの場にもなるかもしれない。

資格についてはさまざまあり、国家試験だけでなく多くの認定資格がある。
趣味がこうじて仕事につながることもあるので、
一概にも資格取得が趣味だけとは言えない。

実際転職や就職の際には何らかの資格やスキルがあれば
それを自己PRに十分なる。
普段の勉強や情報収集しだいで転職や再就職の成功は左右されるだろう。


勉強に役立つサイト
家庭教師のトライ