2007年5月14日月曜日

コースター事故で検査担当者の資格はく奪の検討

「探傷」規定、検査資格者24人知らず…コースター事故

 大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」のジェットコースター脱線事故で、同園が日本工業規格(JIS)検査基準で規定された車軸の探傷検査をしないまま市に「問題なし」と報告していた問題で、この規定は32年前の基準制定時からあり、検査資格者用マニュアルにも明記されていたことがわかった。

 同園は「規定を知らなかった」としているが、24人の検査資格者がおり、資格者講習機関である国土交通省の外郭団体「日本建築設備・昇降機センター」は、虚偽報告の可能性があるとして検査担当者の資格はく奪の検討を始めた。
 遊戯施設などの検査資格を得るには、建築基準法などに基づく講習と試験を受けることが必要で、「故意や過失で検査を粗雑にした者」は資格をはく奪できるとされている。

 同センターによると、JISの検査基準は1975年の制定当初から、車輪装置の点検について「1年に1回以上、車輪軸の探傷試験を行う」と規定。センターが検査資格者に配布する検査マニュアル「定期検査業務基準書」でも、検査をJIS基準に基づいて行うよう求めている。
 これに対し、エキスポランドの検査部門の責任者である建部淳・施設営業部長は「目を通したことはあるが各項目をしっかり読んでいなかった。(探傷検査は)自主的なものと思いこんでいた」と釈明している。

 しかし、大手遊園地や検査業者の多くは「業界では周知のこと」と話している。
 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市)や「ひらかたパーク」(大阪府枚方市)、「ナガシマスパーランド」(三重県桑名市)は年1回、磁粉や超音波で探傷試験を実施。「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)は、さらに細かく3か月に1回、超音波による試験を行っているという。
 西日本のコースター製造・検査会社の関係者は「JIS基準の探傷試験は業界の常識」と話している。
(読売新聞 より)


どんな資格であろうと取得し業務上でかかわるのであれば
しらなかったということでは済まされないだろう。
特に人の命にかかわる安全を点検する業務なので、
資格も講義だけでなく実習なども取り入れたり改善も必要なのかもしれない。

就職や転職、キャリアアップには資格が重要視される。
自分の希望の職種には何の資格があれば有利かあらかじめ知っていれば
就職活動時に自己PRの強みになる。
業務を通してだけでなく、
自分の時間を使って勉強し、スキルアップもいいだろう。


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